構造用集成材(エンジニアード・ウッド)
構造用集成材(エンジニアード・ウッド)は原材料である木材を挽き板にし、接着積層した木材製品です。積層することにより、天然木の欠点である大節・割れ等を取り除き品質を均一化して強度を高めます。その強度・品質等は、さまざまな角度からの科学的データで実証されています。
強度性能が明確
集成材は、木材を挽き材にして大節・割れ等の欠点を取り除き、接着積層することにより品質を均一化し、強度性能を高めました。その強度・品質などが明確に表示できます。
寸法精度が高く狂いが少ない
木は乾燥するほど強度が増します。 JAS認定の集成材は含水率を15%以下にまで落とし、反り・割れ等を防ぎ、クロスの割れ・床鳴り・床の不陸・建具の不具合等を減少させます。
保湿性に優れている木
木は熱伝導率が最も低い建築材料で、鉄に比べるとその熱伝導率は約1/200、コンクリートでは約1/4という低さです。また鉄骨やコンクリートが結露しても、木は結露することはほとんどありません。このように優れた断熱性能を持つ木は。寒暖の差の激しい日本の気候に最適な材料と言えます。
木は鉄・コンクリートより強く建物の軽量化が可能
生き物である木は、50~200%の水分を含んでいるため、乾燥が不十分だと強度低下・反り・割れが生じてしまいます。単位重量当たりの強度を比較すると、木と鉄では引張り強度で鉄の約4倍強く、圧縮強度はコンクリートの約5倍の強さがあります。そのため建物重量は他の構造と比べると大幅に軽量化でき、基礎の構築コストを抑えることが可能です。
表面は焦げても炭化層が燃焼をストップ
木材は、表面が焦げても炭化層が酸素の供給を遮断し、1,000℃以上になっても燃えにくくします。炭化層の熱伝導率は、炭化層になる前の1/2~1/3程度。木造建築物は、崩れるのに時間が掛かるのに対し、鉄はいくら断面を大きくしても1,000℃でグニャリと軟化してしまいます。